millviでは、マルチビットレート配信などを行うため内部的に複数の配信コンテンツを生成します。そのため元動画のファイルサイズよりもストレージを必要とすることがあります。また高画質の動画を多くの人に視聴されればされるほど転送量も増えていきます。ここでは、転送量とストレージの計算方法について解説します。
<目次>
1. 転送量の計算
2. ストレージの計算
3. 確認方法
1. 転送量の計算
転送量の基本的な計算式は以下になります。
(動画の配信ビットレート[bps] + 音声の配信ビットレート[bps]) × 動画の長さ[秒] × 動画の再生回数 ×(1/8)[byte/bit]
配信ビットレートが1,000kbpsで長さが10分(600秒)の動画を、10人が10回ずつ視聴した場合
(1000[bps] + 131[bps])× 600[秒] × 10[人] × 10[回] ×(1/8)[byte/bit]
= 8,482,500[kbyte]
= 約8.09GB
となり、データ転送量が約8.09GBかかることが分かります。
※1ギガバイトを1,024メガバイト、1メガバイトを1,024キロバイトで計算
- 上記の転送量計算を簡単にシミュレーションすることができます。
※視聴人数を1人に設定することでエンコードした際のファイルサイズの目安を知ることができます。 - ライブ配信における転送量計算はここからシミュレーションできます。
2. ストレージの計算
ストレージ計算をするには、変換後のファイルサイズと変換前の元ファイルサイズを考慮する必要があります。元ファイルサイズ+変換後のファイルサイズの合計値がファイルの総容量(ストレージ)となります。
下記赤枠は元ファイルサイズです。
管理画面 > コンテンツ > 基本情報 から確認することができます。
変換後ファイルサイズはトランスコード設定(画質)によって変わります。
※元動画(尺:60分程度、ファイルサイズ:1GB)を想定してデフォルトレシピ変換した場合のおおよその目安です。
- 設定1 :約780MB+元動画の容量(1GB)
↪︎1.8倍程度 - 設定2 :約2.5GB+元動画の容量(1GB)
↪︎3.5倍程度 - 設定3 :約5.4GB+元動画の容量(1GB)
↪︎6.4倍程度 - 高画質設定1:約5.1GB+元動画の容量(1GB)
↪︎6.1倍程度 - 高画質設定2:約8.6GB+元動画の容量(1GB)
↪︎9.6倍程度
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3. 確認方法
転送量とストレージは視聴レポートからご確認できます。